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腰部脊柱管狭窄症

脊椎センター せぼね外来

腰部脊柱管狭窄症

■脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症は脊椎(せぼね)の加齢による変性にいる神経が圧迫されて起こる病気で、全国に約500万人の患者さんがいると推定されています。
典型的な症状は「腰が痛い(腰痛)」「足が痛い・しびれる・力が入らない(下肢痛、下肢麻痺)」「歩いていると足腰がだんだん苦しくなり、いったん休むとまた歩けるようになる(間欠跛行)」「トイレが近い(排尿障害)」などで、症状とエックス線写真、MRIなどの検査で確定診断されます。

治療の第一段階は、圧迫された神経の血流を改善する血管拡張薬や神経保護効果のあるビタミンB12製剤などを使った内服治療、腰椎装具(コルセットなど)着用で腰部安静に保つことです。痛みが強い場合には神経ブロックという注射が行われることもあります。これらの治療の効果がないとき、症状が重いときには手術による治療を検討します。

■顕微鏡手術による治療について
BKP治療法イメージ
腰部脊柱管狭窄症に対する手術の目的は神経を圧迫している「厚くなった靱帯」「変形した骨」「とび出た椎間板」を切除することです。

従来の手術は、10cmほどの皮膚切開をして脊椎の後ろ側から広範囲に筋肉をはがし、骨を大きく削って神経の圧迫をとるものです。脊椎や筋肉に対して大きな負担となるので、術後のリハビリテーションを含めて約1ヶ月の入院期間が必要です。また、ミリ単位の正確さを要する操作を、病変部を拡大せずに肉眼で行うので、手術操作による合併症が多く、神経周囲の処理が不十分になる可能性があります。

これに対して、当院で行っている顕微鏡手術は従来の肉眼手術の多くの欠点を克服したものです。2cmの皮膚切開で手術用顕微鏡を使用し、神経周囲の靱帯・骨・椎間板を切除します。病変部を大きく拡大して行うので、合併症が少なく、確実に神経圧迫を取り除くことができます。筋肉や骨の負担が少ないので、手術の翌日から歩行や日常生活が可能となり、手術後3日〜7日で退院可能です。
当院には脊椎顕微鏡手術を専門とする医師が2人所属しておりますので、お気軽にご相談ください。